骨髄移植経験者の闘病生活メモ

B細胞リンパ芽球性リンパ腫/白血病、骨髄移植をしました。その経験と経過を綴ります。大した内容は書けませんが誰かのお役に立てれば幸いです。

経過28 手術後のせん妄??

2019年6月中旬  DAY400過ぎの頃

 

救急搬送から7日目 

この日は脳波検査が1件あっただけで、終日安静に過ごしていた。でもずっとウトウトしていてあまり記憶は無い。

相変わらず尿道カテーテルは入っていて、変な尿意の気持ち悪さは継続中。

 

就寝前になり、頭がグルグル、フォアンフォアンしてきて、目がまわっているような、身体も浮いてるような感覚になってきた。

目を閉じると真っ暗闇にモヤモヤ(ピンクの毛糸玉のような)と何か浮かんで見える。

そして。自分の手が野球のグローブをつけているような、進撃の巨人の手のようなサイズ感に感じるようにもなってきた。

 

おかしな事を言いますがと看護師さんにもそれを伝える。ちなみにと看護師さんが手を握らせてくれると、やっぱり巨人の手になっている。でもベッドの手すりとかは普通のままだった。

なんだか、よくわからない夜になった。

 

その翌日の8日目

翌朝に術後の容態は安定していると言う事で、ナースステーションすぐ脇の部屋から、3人部屋の大部屋一歩前の部屋に移動となる。

多少静かな部屋で落ち着いて過ごせると、のんびり気持ちよくウトウトできた。

ウトウトしていると、以前移植の時にお世話になった男性の看護師さん【まだお若い方ですが、その病棟ではリーダー的役割をしている方】に『体調どうですか?身体清めにきましたよ!』と声をかけられた。

尿道カテーテルもしているので、毎日お下洗いはしてもらってます。でもいつもは若い新人の看護師さんがしてくれています。

なので

《なんでお下洗いをこの看護師さんが?》

《何か悪い事なのか?》

《そもそもこの部屋静か過ぎ!どこか違う病棟に移動させられた?》

《死ぬんじゃないか?だからベテランの看護師さんによる特別な身体洗いなのか》

と、一気に悪い事を考えるスイッチが入ってしまってパニックがスタート。

更にこれもせん妄なのか、一時的に耳がキーンと聞こえ辛くなり、でも部屋の外では何か深刻な事を話す声だけが聞こえてきている。(実際にはそんな事はないようだった)

 

エレベーターフロアのすぐ近くの部屋のはずなのに音も人けもしないし、やっぱり何か起きている!!(実際は普通に人はいたらしいけど)

しかも決定的だったのが、毎日午前中にその日の担当看護師さんがバイタルチェックに来るんだけど、体温計を脇に挟んだまま私が寝てしまっていたのでそのままになっていて、パニックの最中に私が体調計を見たら体温が表示されてないわけ。

それを見て、《体温0??俺もう死んでる⁉️》と更にパニックは加速!

 

一刻も早く家族に連絡しなくては!と両親に電話をかけたり、妻にかけたりと。

『俺は死ぬみたいだ。最後の電話だ。早く来てくれ!』と言っていた。

起きてる声を聞いて、体温どうでした?と見にきた看護師さんに『家族はまだ来ないのか〜』と大騒ぎしていた。

 

駆け付けた妻も部屋移動を聞いていなかったから、昨日までいたナースステーション脇の部屋に私がいないので、これは本当にヤバいなと焦ったようだが、すぐに看護師さんに聞いて、移動先の部屋へきた。

妻が見えたので『おお!』となったが、妻は『手洗いして手の消毒してくるね』なんて呑気な事言ってるの。

もう死ぬって人に感染症とか気にしてどうすんの??妻はこんなにもバカだったのか??とガッカリしたあたりでもうどうでも良くなり、と同時に頭が冷静になってきた。

 

今に思うと死んでるのに電話かけたり、おかしなつじつま合わないことだらけ。でもその時は必死だったんだ。

 

その後冷静になれて、普通に何であんなパニックになったのだろうと反省していた。

でも自分がとった言動はほぼ全て覚えている。

 

急遽緩和ケアの先生達もたくさん様子を見に来てくれて大丈夫🙆‍♀️と言ってくれた。

 

そりゃ大丈夫ですよね。。とますます反省。

 

意識不明の救急搬送から1週間、頭の手術したりと大変だったからな。

 

 

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