経過63 経過記録お終い!
☆2020年4月末日
治療開始早々に姉との白血球型が不一致となり、骨髄バンクに登録はしたものの、マッチングの可能性は限りなく低いとしか思えず、治療も上手くいかないだろうと絶望的な心境。
闘病と言っても、毎日点滴の抗がん剤を眺め、こんな事して意味あるのか?今日も『吐き気とか特に起きなくて良かった』ぐらいで過ごしていた。
多くの方々がブログやTwitterで治療経過や闘病の記録を発信されているのは承知も、読む事でこれから自分に起こるであろう先の展開を知るのも怖く、たまーに眺めるだけだった。
しかも、【がんに負けない!前向きに頑張る!】なんて発信している方を、当時は冷めた気持ちで見ていた。
でも、治療開始から2ヶ月ぐらい経過した頃、
《とは言えだ、白血病他がんになって亡くなられる方がいる一方、社会復帰したり、結婚してお子さんまで授かったなんて人もいる。自分もそっち側になれる可能性が少しでもあるなら頑張りたい。
これまでの自分は治療を受けているだけで、闘病の“闘”は全くして無い。ただの愚痴の多い病人おじさんでしか無い。死ぬにしても情けない状態だなぁと。》
と言う気持ちが出てきた。
それで、まずは自分の病気に向き合うことからはじめようと、日々の治療の経過やその時の気持ち、病気のことを調べたメモなんかを中心に日記として残すことにした。
そうすることで覚悟みたいなものができるんじゃないかと思った。
2018年の2月ぐらいからiPadに日記を入力はじめ、移植(5月)→退院(7月)、その後の自宅療養から社会復帰迄を目標に書き溜めてきた。
移植から1年がたち、2019年夏前には社会復帰が見え、この日記もそろそろ終わりだ!と思った。しかし、
2019年6月、社会復帰目前で倒れてまた入院。意識が戻らないかも知れないとか、再発なのか、新たな発病なのかと、また元の暗闇に戻ってしまった。
ひと月の入院で頭の細胞にはじまり、色々検査した結果は移植後リンパ増殖性疾患という診断名は付いたが、結果として悪いものでは無く、また元の自宅療養に戻る事ができた。
せっかくピンチを脱して戻る事ができた今、またいつどうなるかわからないし、これまでの経験を書き溜めた日記を、自分もブログで発信してみたいという気持ちが強く出てきて、2019年8月からブログ発信を開始。
ブログは、発症から移植して退院するまでを闘病メモとして、退院後は復職迄を目標に移植経験者のその後生活経過として発信してきた。
そして、当初の目標から約1年も遅れたが、めでたく2020年5月1日から、在宅勤務ではあるが仕事に復帰が決まった。
ブログを書きはじめた当初の目標を達成したけど、今もあちこち代わる代わるの症状が出ていて、主にステロイドによるコントロール無しにはいられない生活だ。
あと何年生きるかわからないが、一生闘いの覚悟が必要には変わらない。
仕事復帰は小さく一歩進んだだけだ。
おかげ様でこんなブログでも連日多い時は数百件のビュー履歴がある。Twitterからもコメントしてくれる方もいたりで、読んでくれてる人がいるのはとても励みになっている。
内容は大して変わらなくても、これからも復帰後の歩みを書き続けてみようと決めた。
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